【完全ガイド】ニュージーランドでの家探しの方法と注意点。賃貸物件はどう選ぶ?

Kia Ora!ニュージーランド在住ブロガーのまどかです。
ニュージーランドに移住や長期滞在を考えている人にとっての心配事の一つが家探し。日本とは賃貸契約の仕組みや家の探し方がまったく違うので、最初は戸惑うことも多いでしょう。
この記事では、2013年からオークランドに住む筆者がニュージーランドでの家探しの方法・コツ・注意点を詳しく解説します!

これからNZで家を探す人はぜひ参考にしてね♪
ニュージーランドでの家の探し方
ニュージーランドで賃貸物件を探すには、主に以下の3つの方法があります。
不動産サイトで検索
オンラインの不動産サイトは、最も一般的な家探しの方法です。以下のサイトを活用すると、最新の賃貸情報をチェックできますよ。
- Trade Me Property(ニュージーランド最大の物件サイト)
- Realestate.co.nz
Trade Me Propertyの方が掲載数多いし、各不動産屋さんもTrade Meに載せてるのでぶっちゃけこれだけ使えばOKです。
Realestateも一応載せましたが、わたしは使ったことありませんw
SNSを活用する
ニュージーランドでは、Facebookのローカルグループで賃貸情報がシェアされることが多いです。
- 「地域名+Rent」で検索(例:Auckland Apartments and Houses for rent and sale!など)
- MARKETPLACE NEW ZEALAND
こういったグループでは賃貸物件のオーナーとの直接やり取りで仲介手数料が不要なことも。
また、 以下の日本人グループなら言語の心配がない+ちゃんと連絡が返ってくるので安心。
- ニュージーランド在住で売ります・あげます・譲りますコミニュティグループ(日本語で投稿)

日本人コミュニティは小さいので変なことしたらすぐ噂広まるし、騙されるなどのトラブルも少なめだよ!
NZdaisukiで探す
- NZdaisuki.com:ニュージーランド最大の日本人掲示板
NZdaisuki(ニュージー大好き)の住まい掲示板でも物件情報を探せます。
こちらもFacebook同様に個人間のやり取りになるので、たとえ日本人同士でもしっかり契約書を結ぶことは忘れずに!
不動産屋さんに行く
Ray White、Barfoot and Thompson、Harcourtsなど不動産屋さんの店舗に直接行って物件を紹介してもらうのもアリ。
店の外から見えるように物件情報が貼り出されてます。

直接行くと、たまにまだネットに出てない掘り出しもの物件に巡りあえることも♪
また、上記のような大手以外でも面倒見が良く良い物件を持ってるところもあるので、希望エリアの近くで探してみると良いでしょう。
直接歩いて探す
実際に住みたいエリアを歩いてみると、「To rent(貸し出し中)」の看板を見かけることがあります。特に大学周辺では、掲示板に物件情報が貼られていることも!
ニュージーランドの家探しに使う用語
まずは家探しの用語を英語で何と言うのか覚えておきましょう!
- Tenant:借り主
- Owner:オーナー(物件の持ち主)
- Real estate agency/Property manager:不動産屋
- Viewing:内見
- Rent:家賃
- Rent in advance:前払い家賃
- Bond:敷金
- Notice:解約通知の予告期間
- Tenancy agreement:賃貸契約書
- House:戸建
- Townhouse:タウンハウス
- Apartment:マンション
- Unit:長屋みたいな住宅のこと
- En suite:ベッドルームの中にバスルームがある部屋。発音は「オンスイート」に近い。
- Deck:ベランダ、バルコニー
- Cul-de-sac:袋小路、行き止まり。道の端がロータリーみたいになってて周りが家で囲まれてる所が多い。
たとえば4 weeks noticeの場合、退居日の4週間以上前に通知が必要。オーナー側のnotice「出てってくれ」と借り主側のnotice「出ていきます」が違う場合もあるので注意!
ApartmentもUnitの一種ですが、Unitというと基本的に階全体が1つの家という感じです。エクセルに例えると、Apartmentがセル、Unitが行みたいな感じ。
Unitは横に長いイメージ。1階全部、2階全部みたいに分けて貸し出してます。1階建てで横に数軒連なったまさに長屋なUnitの場合、壁がお隣とくっついてます。
ニュージーランドの家賃について
ニュージーランドの家賃は日本よりも高く、同じスペックの家ならオークランドシティ中心部だと東京都港区くらいと言われます。
郊外の古めの家でも3部屋で月20万とかザラ・・・(遠い目)
家賃の仕組み
- 家賃(Rent):週単位(per week)で表示される
- 前払い家賃(Advance Rent):最初の1〜2週間分を契約時に支払う(週払いなら1週間分、隔週払いなら2週間分)
- ボンド(Bond):家賃の2〜4週間分が必要(破損などなければ退居時に返金)
光熱費込みの物件もある
Power(電気)、Cold water(冷水)、Internet(Wi-Fi)が家賃に含まれている場合があります。オークランドシティのアパートメントだとCold water includedはよくありましたね。
洗濯とか洗い物多めの人は、Cold waterだけでも無料だと大きい!
FurnishedとUnfurnished
家具付きかどうかで家賃が変わります。
- Fully furnished:ベッドやテーブルなどすべての家具が付いてる
- White ware included:白物家電(冷蔵庫など)は付いてる
- Unfurnished:家具なし(オーブンや食洗機はあり)
基本的に戸建はUnfurnished、アパートメントは付いてるところも付いてないところもあります。
家具が多いほど家賃は高く、Unfurnishedは一番安いです。
ただ、家具を揃える手間やコストもバカにならないし引っ越しも大変なので、長期間腰を据えて住むまではFully furnishedがおすすめ。

我が家も家を購入するまではずっとFully furnishedのアパートメント暮らしでした!
家探しでチェックすべきポイント
ここからは実際に内見時にチェックするポイントをまとめてます。
治安
治安は何を置いても一番重要!周辺の家を見る時は以下のポイントをチェックしましょう。
- 家の周辺が散らかってないか
- 家の塗装が剥げてないか
- 大音量で音楽を流している家がないか
- 昼間から上半身裸でお酒飲んだりブツブツ言いながら徘徊してる人がいないか
- 車の窓ガラスが割れたり凹んだりしてるのを放置していないか
家や車が汚いと空き巣に狙われやすいし、修繕する余裕がない=低所得層が住んでいるので必然的に治安も悪めです。
情報よりも最終的には肌感覚!
道1本ズレるだけで雰囲気が全然違うこともあるし、「〇〇エリアは危険」と言われていても実際は日中歩く分には問題ないところもあります。
わたしの住む町も町名だけ言うと「あそこ治安悪いでしょ?」と言われますが、うちの周辺はピンポイントにちょっと平和な地域だったりしますし。
なので、実際に歩いてみて肌感覚を大事にしましょう♪
生活環境
- スーパーや病院は近くにあるか
- バスや電車は便利か
- 坂道は多いか
- 日当たりは良いか
- 周りに宗教施設があるか
- 田舎が好きな人は牧場やファーム、直売所へのアクセスもチェック
- 電車や車の音がうるさくないか
日当たりは良すぎても部屋が暑くなるので注意。日本と逆で北=日当たり良好です。
宗教施設に関しては、わたしはクライストチャーチのモスクの事件後に家を探してたので一応モスクや寺院のすぐ近くは避けました。
事件性などなくても、土日に参拝者でごった返すこともあるので個人的には寺院のすぐ隣とかはおすすめしないです。
間取り・設備
- 玄関先や屋内に階段があるか
- 庭に出やすいか
- 駐車スペース(ガレージ/敷地内/路駐)と車の入れやすさ
- 物干し(Clothes line)の有無、デッキに物干しを置けるか
- 隣家との境目に塀や生垣はあるか
- 家の中からガレージに行けるか
- 玄関にシューズラックやベビーカーを置く場所があるか
- 軒下があるか(雨の日の置き配で荷物が濡れないか)
- 洗濯機の場所(Laundry room/バスルーム/ガレージ)
- テレビを設置できる箇所(アンテナケーブル)
- 食洗機の有無
- エアコンの有無
- 暖炉の有無
- カーテンかブラインドか、遮光/遮熱できてるか
家の中と外を歩いてみて動線が悪くないか確認しましょう。
古い家は家の中に数段の階段が無駄にあったりします(汗)全面フラットじゃないと家具を置けるスペースが限られるので注意。
また、食洗機や洗濯機置き場の近くは結構音が響きます。子どもがお昼寝する部屋や、在宅ワークの場合仕事をするスペースと近くないかは結構重要です。
日本のような玄関がある家は稀で、靴は基本的にシューラックを購入してその上に載せます。玄関入ってすぐに置き場所があるのがベスト。
NZは元々極端な暑さ寒さがない国なのでエアコンのついてない家も多いです。でも実際にはエアコンないと過ごしにくい日もあるので、エアコン付きかどうかもチェックしましょう。
物件の状態
- 壁や床にカビや汚れ、ヒビはないか
- 天井にシミがないか(雨漏り)
- 変なニオイがしないか
- 水回りの状態は良いか、ちゃんと流れるか
- 窓やドアの建て付けは悪くないか
- 施錠はしっかりできるか、鍵が回りにくくないか
後から修理に入ってもらうのは手間だし、修理してもらえるかもわかりません。気になるところはその場で聞いて確認しましょう!
庭やデッキも忘れずチェック
- 芝刈りが必要な箇所はあるか(庭、家の前)
- 落ち葉や雑草の手入れは必要か
みんな見落としがちなんですが、芝生の庭があると芝刈りでかなりの時間とエネルギーを消費するんです・・・。
あと落ち葉とかまつぼっくり的なのが落ちる木があると、その掃除がクッソ大変。雑草も然り。

わたしはここ全然考えてなくて、芝生の広大な庭と雑草と落ち葉がすごい家を選んでしまった(泣)
ニュージーランドの賃貸契約
賃貸契約は以下の流れで進みます。
検索、問い合わせ
↓
内見
↓
賃貸契約書を結ぶ、BondとRent in advanceの支払い
↓
入居
契約時の注意点
不動産屋を通す場合はもちろん、オーナーとの個人間契約の場合はトラブル防止のため特に注意が必要です!
契約書(Tenancy Agreement)を必ず確認
- 契約期間
- 家賃の支払い方法(絶対銀行振込で!)
- 退居時のルール(Notice period:何週間前に連絡が必要か)
- 修理やメンテナンスの責任は誰が負うのか?
契約期間は半年以上の物件が多いです。ワークビザなど一時的なビザの場合、ビザの残存期間が家の契約期間より長いことを確認しましょう。
Fixed termで2〜3ヶ月限定の物件もあります。やけに家賃が安いと思ったら短期限定の物件だった・・・みたいなこともあるので注意。
また、契約期間内に退居する場合の違約金や返金ポリシーなども要チェック。
退居時は一般的に3〜4 weeks noticeが多いです。これも確認して常に覚えておきましょう。
賃貸の場合はオーナーが修繕費を負担することが多いですが、例外がないか取り決めを確認しておいてください。

不明な点は必ずサインする前に確認!ここは遠慮しちゃダメ!
ボンド(敷金)は政府機関を通す
ボンドは「Tenancy Services」に預けるのが法律で決められています。オーナーが個人で持つことは違法。
不動産屋経由なら心配ないですが、個人間契約の際は注意しましょう!
まとめ:ニュージーランドでスムーズに家を見つける手順
ニュージーランドでの家探しは一般的に以下の順で進めれば確実です!
- Trade Meで探す
- 内見の予約をどんどん入れる。複数件並行してOK
- 実際に内見+周辺を歩いてみる(治安や生活環境などチェック)
- 契約書の内容を確認+契約を結ぶ
- Bond、Rent in Advanceの支払い
- 入居
賃貸契約書やボンドの領収書は必ずもらいましょう!!!

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