ニュージーランドで切迫流産・流産した体験談。妊娠中に出血したらどうする?

Kia Ora!ニュージーランド在住ブロガーのまどかです。
今回の記事はセンシティブなのでちょっと書くかどうか迷ったんですが・・・
実はわたし、やっと授かった2人目の子を流産しています。
きっと同じように悩んでて、誰にも言えない人がいるだろうなと思って書くことにしました。

今辛い思いをしてる人、少しでも気持ちが楽になりますように・・・。
妊娠中に出血し、救急へ
妊娠6週を迎えてすぐの金曜日、トイレに行ったら茶色いおりものを確認。あれ?これちょっと出血してる?
助産師さんに報告
急いで助産師さんに電話したところ、出血の量を見たいのでナプキン当てて1時間後に写真撮って送るようにと。

1人目の時は出産まで一度も出血しなかったので、本当に怖かったです。。
1時間後、ナプキンには少し茶色いおりものが付いただけだったけどトイレでおしりを拭いたら生理のような鮮血がべっとり。
助産師さんが「念のため救急受診した方がいい」と言ってくれたので、夫に仕事を早退してもらい総合病院のEmergency Departmentへ。
ちなみに、NZでは20週未満の妊婦が救急受診する場合、助産師は同席しません。
救急での対応
夕方だったのでわたしを救急に送って、順番待ってる間に夫は子どものお迎え。子ども見てもらえる人がいなかったので(ちょうど隣のおばちゃんホリデー中だった)一緒に病院に連れてきました。
血液検査でhcgを確認(結果出るまでに1時間)
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当直医の診察
簡易経腹エコーでチェック、胎嚢は確認できたが赤ちゃんは小さすぎて見えず。血液検査の結果、2日前に受けた妊娠初期の血液検査と比べてhcgの上昇が少ないとのこと。(緩やかに上がったか、一旦上がって下がったか)
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紹介状をもらう
当直医が同僚の産婦人科医に相談した結果、別の病院のEarly Pregnancy Clinic(EPC)に行った方がいいとのこと。診断は切迫流産の疑い。EPCに行く前に、自分で検査機関行ってエコー検査(scan)もするようにと。
でね・・・ここでびっくりしたのが、切迫流産だろうという診断がついたのに「とにかく安静にしてろ」みたいな生活の注意とか一切何も言われなかったんですよね。。。
救急から帰ったら
とにかく安静。絶対安静。トイレと食事以外はベッドで横になる。
バスタブに浸かるのは感染の危険があるので御法度ですが、わたしはサッパリしたかったのでシャワーはしてました。
救急受診後の後日談
わたしの場合、金曜夜に救急受診した数時間後に家で大量出血し、おそらくその時に流産してしまいました。生理2日目さながらの出血で、自分でもこれはもうダメだなと思った。
土日はよほど重症でない限り病院に行っても仕方ないし、不安を抱えながら週明けを待ちましたね。
エコー検査
月曜日に経腹・経膣エコー(scan)を受けに行き胎嚢がないことを確認。
NZの妊娠・出産にかかる医療費は無料ですが、エコーだけは実費です。(100ドル前後、マジで差が激しい)
わたしはAuckland Radiology Groupで受けました。エコーはどこも平日のみ、緊急でも予約がなかなか取れないので、片っ端から電話してみましょう。
予約は土日でも受け付けてることがあるので、オンライン問い合わせすると土日のうちに電話くれることもあります。

車の振動も体の負担になるので、なるべく近いところを探そう!
経膣エコーは女性スタッフが良い場合はリクエストできます。わたしは男性スタッフでしたが、おまたの上に布をかけてプローブも自分で膣まで誘導するので見られるわけでもなく(別に見られても気にしないけどw)。緊急時ですし、よほど気にする人以外は男性でも良いでしょう。
経腹エコー(膀胱パンパン)→検査室内のトイレでおしっこ→経膣エコー(膀胱空)という順番で検査しました。
血液検査
月曜日のうちにAwanui Lab(旧Labtest)で血液検査も受けました。検査は助産師さんにオーダーだけしてもらえば、予約なしですぐにやってもらえます。
火曜日、EPCから電話があり、血液検査の結果hcgが3000台→250に落ちてるので流産確定と。
その後も1週間ごとに血液検査を受け、hcgが不検出(<5)になるまでEPCの人がチェックして電話をくれます。
hcgが不検出=妊娠組織が子宮内に残ってないと判断するので、ちゃんと値が下がればエコー検査はもう受けなくてもいいそうです。
わたしは自然に赤ちゃんや妊娠組織が排出されたので、手術も必要ありませんでした。
妊娠中の出血で救急受診する場合のポイント
もし妊娠中に救急受診することになったら、以下を押さえとくと楽です!ご参考まで。
まずは家族に連絡
夫、親兄弟が同居/近くに住んでる場合はまず「出血したので救急に行かなければならない」と連絡しましょう。
- 救急への付き添い
- 上の子のお世話
を頼めるか要確認。

家族じゃなくても、近所の人や友達にお願いできそうなら頼んでみて!
持ち物を準備
- 飲み物、軽食(かなり待たされるので)
- 生理用ナプキン
- 財布
- スマホ
- モバイルバッテリー
- 上着、ひざかけ(待合が寒いことがある)
- iPad、絵本、おもちゃ(子ども連れて行く場合)
救急に向かう
妊娠中の出血=安静案件なんで運転なんてもってのほかだし、帰りに悪化して運転できなくなったり、そのまま入院になった場合は駐車料金がかかってしまいます。
たとえ近くでも絶対自分で運転しないこと!!!
誰かに車出してもらえる場合はお願いして、一人で行く場合は必ずUberやタクシーを利用しましょう。
ちなみに個人情報はシステムで確認できるので、名前や住所、電話番号を言えばOK。パスポートは不要です。NHIナンバーがあれば控えておくと話が早いかも。
流産はよくあることだからとナメるな
全体の妊娠の15%が流産と言われています。でも、よくあることだから大したことじゃない、ってわけじゃないんです。
東洋医学では流産も小さなお産と言われます。実際、わたしは赤ちゃんが出てきてしまったと思われる前後には下腹と腰から挟まれて押されるような、陣痛さながらの強い痛みがありました。
流産後、出血が止まるまでには2週間かかりました。2週間だよ?生理の倍だよ?
日本の情報でも、流産後は数日〜1週間安静にみたいに書かれてることが多いけど、1週間じゃ足りないなと個人的には思う。2週間経っても、ちょっと家事とかやって動きすぎるとすぐお腹痛くなるし。
初期流産のわたしでもそうなので、もっと週数が進んでの流産ならさらに長期間の安静が必要なはず。

切迫流産になった人、流産してしまった人、どちらもとにかく安静にすることを徹底してください!!!
NZの切迫流産・流産 まとめ
- 妊娠中に出血したら助産師に連絡→必要なら救急受診
- エコー検査はなかなか予約取れないので鬼電必須
- 切迫流産の時も流産してからもとにかく安静に!
- 流産後はエコー1回→週1血液検査で経過観察(電話のみ)
NZの医療は日本ほどきめ細かくないです。流産後のアフターケアはほとんどありませんでした。
また、日本では次の妊娠は生理何回見送ってからとか、数ヶ月空けてからと言われますがNZはそういうのもないそうです。(妊娠できた=体が回復して産める状態になったとみなすらしい)
ただ、NZの基準が日本人の体に当てはまるとも限らないので、わたしは念のため長く安静期間を取ったし、次の子どもを考えるのも少し先にしようと思ってます。

この記事がNZで切迫流産になったり流産してしまった経験のある人のお役に立てたらうれしいです。妊娠・出産って本当に奇跡だよね。