思ってたのと違う!?ニュージーランド移住のリアルなデメリット7選

Kia Ora!ニュージーランド在住ブロガーのまどかです。
ニュージーランドってどんなイメージですか?自然いっぱい、のんびりした空気、やさしい人たち、食べ物がおいしい、と良いイメージがあるでしょう。
しかし実際に住んでみるとデメリットも多々あります。移住はきれいごとじゃ済まないので、デメリットも理解した上でそれでも住みたいか考えるのが大切。
この記事では、ニュージーランド移住のデメリットについて詳しく解説します。

2013年からNZ在住のわたしが赤裸々に語るよ!
1.物価が高い
ニュージーランドは日本と比べて物価が高く、特に外食・家賃の高さには目ん玉飛び出ますw
詳しくはこちらの記事参照↓


消費税が高い
また、消費税(GST)は15%です。税抜100NZDのものを買った場合、消費税15ドルがかかって合計115ドル。これは結構痛い!

日本の8〜10%でも大騒ぎしたけどそれ以上だよ・・・
工業製品は基本輸入なので高くなる
ニュージーランドは小さな国なので工業製品は基本輸入に頼ってます。さらに諸外国と遠く離れた島国なので輸送コストがかかる。
よってどうしても値段が高くなってしまうのです。
日本でプチプラ扱いのメイベリンのマスカラは倍の2000円以上するし、ダイソーは1個300円くらい。
2.給料は高くない
ニュージーランドの最低賃金は2025年4月1日付で時給23.50NZDになる予定。諸外国と比べたら高めですが、その分税負担も重いです。
ボーナスがない
「海外は給料が高い」というのは時給ベースの話です。ボーナスないからね。同じ職種だと年収では日本の方が高かったりします。
シフトを削られるのは日常茶飯事
サービス業は「今日暇だな〜お前もう帰っていいよ」「明日暇だから休んで」が日常茶飯事です。
飲食業とかは夏が掻き入れ時で冬がオフシーズンなので、冬は正社員(Parmanent full-time)契約でも週30時間ギリギリまで削られたり、契約違反だけど30時間未満にされることも。

学生の頃のバイトですらシフト削られたことないよ。日本ってすごい!
各種手当がない
驚くなかれ。NZは基本的に正社員でも交通費支給なしです。短時間バイトでも交通費が出る日本ってマジで太っ腹だよ・・・?
その他、
- 駐車場代
- ガソリン代
- 家賃手当
- 資格手当
- 扶養控除
ここら辺も基本的にもらえません。
所得税が高い
ニュージーランドは累進課税制で、収入が高くなるほど税率が上がります。
税引き前の収入(Gross Income) | 税率(Tax Rate) |
---|---|
0 – $15,600 | 10.5% |
$15,601 – $53,500 | 17.5% |
$53,501 – $78,100 | 30% |
$78,101 – $180,000 | 33% |
$180,001 以上 | 39% |
※2025年3月現在。最新情報はIRDのサイトから確認してね!
https://www.ird.govt.nz/income-tax/income-tax-for-individuals/tax-codes-and-tax-rates-for-individuals/tax-rates-for-individuals
3.医療システムの問題
ニュージーランドは公的医療制度が整っており、永住権や2年以上のワークビザ保持者など一定の条件を満たしている人は、公立病院なら無料、GPも現地人価格で患者登録(Enrollment)できます。
最新情報は公式を確認してください。
https://www.govt.nz/browse/health/public-health-services/getting-publicly-funded-health-services
しかし、以下のようなデメリットもあります。
病院の待ち時間が長すぎる
公立病院は慢性的に医師不足+無料の診療目当てにたくさん患者さんが来るのでなかなか順番が回ってきません。
- GP(かかりつけ医) → 初診の予約に1〜2週間待ち
- Specialist(専門医:皮膚科、耳鼻科など) → 数ヶ月待ち
- 手術が必要な場合 → 1年以上待つことも!
「ちょっと風邪を引いたから病院に行こう」みたいなコンビニ受診はできません。手術は日本に帰ってやる人もいるよ。
シェフの仕事をしてた頃、夜遅くにガラスで手の神経切ってAuckland Hospitalの救急へ。が、その場では縫ってもらえず包帯巻いて帰されました。
翌日、遠くのMiddlemore Hospitalで丸一日オペ待ち
↓
手術着に着替えて待ってたのに19:00に出血した妊婦さんが運ばれてきたため後回しに
↓
その日は帰される
↓
翌日出直して手術
↓
抜糸はさらに遠くのManukau駅からバスの距離のManukau Superclinicへ

ちなみにMiddlemoreでオペできず帰された時、帰りに暗い病院のロビーで明らかに交通事故で負傷したっぽい人が顔中あざだらけで待機してたんだよね。。え、これすぐ診てあげなくて大丈夫なの!?ってびっくりした・・・
歯科治療は高額
歯科治療は公的医療に含まれないため、虫歯1本削って埋めるだけで3〜4万はかかります。飛行機代考えても安いからとシンガポールに歯科治療しに行く人もいるとか!
4.日本のような便利さがない
24時間営業の店がほぼない
日本のように深夜まで開いているコンビニや飲食店はほぼありません。
- スーパー:20:00〜22:00閉店
- コンビニ:18:30〜20:30閉店(シティ中心部だと22:00〜23:00)
- カフェ:14:00〜16:00閉店
- レストラン:21:00ラストオーダー
そもそもみんな夜遅くまで仕事しないから、仕事後に買い物やご飯行くとしても18:00とか19:00なんですよね。健康的w
24時間営業の店なんてガソリンスタンドとごく一部のマクドナルドくらいかも?
公共交通機関が不便
特に都市部以外では車がないと生活が困難です。バスはあるものの運行本数が少なく、遅延も多いです。
電車はピーク時で10分に1本。
- バスや電車は遅れたりいきなりキャンセルになる。そのくせ早く着いたら待たずに発車してしまうw
- 乗り継ぎが不便。同じ目的地でも車移動の3倍時間がかかる
- 鉄道はオークランドとウェリントン、クライストチャーチにしかない。その他長距離列車が少しだけ。
都会的な娯楽が少ない
美術館、博物館、遊園地、テーマパーク・・・なくはないですが規模が小さいし数も少ないです。
ミュージカルやサーカスの公演も日本よりだいぶ少なめ。
気に入る服になかなか出会えない
NZのアパレルブランドの服は、デザインや縫製のクオリティが微妙です。わたしは基本服は日本で買ってきます。うちの隣のおばちゃんもイギリスに帰省した時に買うと言ってましたw
また、サイズがSサイズからしか置いていない店もあるんですが、こっちのSサイズでも日本人の平均的な体格の人には大きすぎることもあります。
服のサイズについては以下の記事を参照↓

5. 仕事探しの難しさ
実務経験が重視される
NZでは実務経験が重視されます。なので一番最初の仕事を見つけるのはかなり大変。日本での職歴があっても現地での経験がないと難しいです。
コネがないと厳しい
そして一番強いのはコネ。誰かの紹介だとすぐに仕事が決まりますが、そもそも現地人でない我々は仕事を紹介してくれるような人とのコネがありません。
あっても日系レストランとか、かなり限られてしまうんですよね・・・。
英語力の壁
当たり前ですが、同じくらいのスキルを持ってる人なら当然英語ネイティブが選ばれます。特に事務系仕事など、高い英語力が求められる仕事ではね。
ビザの壁
永住権を持ってれば長く働けるし、職場もビザのサポートの手間がないので雇いやすいです。
永住権を取る前の段階だと学生ビザで週20時間までとか、ワークビザが必要な場合は職場がサポートしなきゃならないし相当その人を雇うメリットがないと雇う気にはならないんですよね。
6.サービスの質が低い
日本のようにきめ細かで、お膳立てされてて、段取り良く丁寧で・・・というサービスが期待できないのがNZ。
- お客様センターに電話したらわからないからと各部署にたらい回しにされる/あとでかけ直すと言って一生かかってこない
- 水回りの修理のおっちゃんが来たけど「車まで部品取ってくる」と言ったきり二度と戻ってこなかった(後日来るとかもなし)
- 業者のサイトのお問い合わせフォームから見積もり依頼しても半分以上は返事来ない
- 子どもの定期検診(○歳児検診)のお知らせが来ない
- 銀行で新しいカードを作る手続きをしたのに届かない
- レストランのテーブルやイスが食べカスだらけ
- 書類が誤字脱字だらけで訂正してもらってもまだ間違ってる
- スーパーの小麦粉売り場では袋から漏れてて棚が粉まみれ
- 妊娠中のエコー検査は3回のみ
- 病院食は食パン、オレンジジュース、変な色のアイスなど内容がジャンク
7.孤独を感じることも
日本の親族・友達にすぐ会えない
今まではすぐに会えた親族や友達とも年1回会えるかどうかになります。同居してた家族と離れるのが辛い人、友達に会えなくなるのが寂しい人はこれ最初は結構堪えるかも。

逆に、友達少ない人はここあまり気にならないので移住ポテンシャル高いですww
日本でジジババの育児サポートがガッツリあった人は、NZに来て夫婦だけでやらなきゃならないのはキツいと思います。。
現地に日本人が少ない
NZの在留邦人はワーホリや学生が多く流動的なんですが大体1〜2万人と言われています。
タイのバンコクの在留邦人が2024年時点で5万人ちょいなので、それより遥かに少ないんですよね。NZ全土でもタイの一都市の半分以下しかいないんです。
日本語で話したい、日本語でサービスを受けたい、常に日本人とつるんでいたいという人にとっては選択肢が少ないのが実情です。
ニュージーランド移住に向いてない人チェックリスト
以下に当てはまる項目が多い人ほどNZ移住には向いていません。あなたはどうですか?やってみてね!
- 美術館・博物館巡りが好き
- 遊園地やテーマパークに年2〜3回は行きたい
- アイドルの推し活がやめられない
- プチプラで質の良いコスメや服を定期的に買いたい
- 正社員でも交通費が出ないなんて許せない
- 毎日仕事の昼休みは外でランチしたい
- 仕事後の夜カフェが好き
- 仕事終わり19:00以降に服を買いに行きたい
- 週1回はマッサージに行きたい
- パーマやカラーは1〜2ヶ月ごとにかけ直したい
- 友達と月1の女子会が唯一の楽しみ
- 毎月虫歯治療に行ってる
- 身の回り品は日本の安くて高品質な商品だけで揃えたい
まとめ:メリットとデメリットトータルで考えること
ニュージーランドは比較的安全で住みやすい国ではありますが、日本と比べるとどうしても劣るポイントは多々あります。
でも人のやさしさとか寛容さとか、トータルで考えてNZの方が良いなと思うのでわたしはNZに住んでるし骨を埋めるつもりです。
どこの国も良し悪しあるので、自分にとって譲れないポイントは何か考え、メリットデメリットトータルで判断してNZいいなって思ったら移住したら良いと思います!

NZ移住にあたり不安なことあったらコメントで教えてね!