ニュージーランドの保育料補助金「Childcare subsidy」を徹底解説!いくらもらえる?申請方法は?
										Kia Ora!ニュージーランド在住ブロガーのまどかです。
NZで永住権を持ってる人はChildcare subsidyという保育料補助金がもらえるのですが、日本人は「よくわからないから」と申請していない人が多いです。
そもそもこの補助金の存在を知らず「3歳までは保育料高いから預けられない・・・」と無理して自宅保育している人も。
この記事では、Childcare subsidyはいくらもらえるのか、申請はどうやるのか徹底解説します!

これ読まないと年間1万ドル以上損するかも!?
Childcare subsidyとは
Childcare Subsidyは、保育園や幼稚園の費用をサポートしてくれる制度です。
世帯収入に応じて金額が決まるもので、おそらくほとんどの世帯はもらえます。
ニュージーランドでは保育料が高額なため、申請するかどうかで年間1万ドル以上の差が出ることも!
Childcare subsidyの支給額はどう決まる?
Childcare subsidyの支給額は世帯収入と子どもの人数で決まります。
保育1時間あたりの支給額(Rate)は毎年変わるのでWord and Incomeのサイトで確認しましょう。
https://www.workandincome.govt.nz/products/benefit-rates/benefit-rates-april-2025.html
例)子ども2人、世帯収入2000ドルの場合

この家庭では、子ども1人・1時間あたり$5.20もらえます。
例)子ども1人が40時間保育園に通う場合
$5.20×40時間×1人=$208もらえる
例)子ども2人が30時間保育園に通う場合
$5.20×30時間×2人=$312もらえる
Childcare subsidyの支払いについて
Childcare subsidyは園に直接支払われる
Childcare subsidyは本人ではなく、園に支払われます。
保育料(定価)ーChildcare subsidy=実費で支払う額
Childcare subsidyを引いた実費で支払う額を園が請求してくれるので、それをそのまま払えばOKです。
申請日から起算して支払われる
また、Childcare subsidyは申請日から起算して支払われるので、審査に時間がかかっても損しません。そこは心配しなくて大丈夫!
申請日〜承認までの過去の分はlump sum paymentとして最初に一括で、その後は週ごとに支払われます。
Childcare subsidyの申請方法
必要書類・情報
- 子どものBirth certificate
 - 両親のMarriage certificate
 - 過去52週間(1年)分のPayslip。フリーランスの人は前年度のTax returnのIR3とAnnual report
 - 両親のIRDナンバー
 
基本はこんな感じですが、提出後に追加で求められる場合もあります。
申請の流れ
Childcare Subsidyの申請は2通りあります。
SmartStartからオンライン申請
以下の3つの条件を満たした人はオンライン申請も可能です。
- 現在WINZから補助金を受け取ってる(Childcare subsidy以外でもOK)
 - メールアドレスを持っている
 - 子どもが保育園や幼稚園に通っている
 
SmartStart
https://smartstart.services.govt.nz/financial-help/childcare-subsidy-application

Work and Income(WINZ)に申請書を提出
こちらはWINZからの補助金を現在何も受給してない人向け。
以下の申請書をオンラインでダウンロードして、記入したものをWord and Incomeのオフィスに持参します。記入は手書きじゃなくてもOK。
Childcare Assistance application form
https://www.workandincome.govt.nz/documents/forms/childcare-and-oscar-subsidy-application.pdf
末尾にChildcare Service(保育園、幼稚園)用のフォームがついてるので、それは印刷して園に持ってって書いてもらいましょう。

記入の仕方がよくわからなければWINZの窓口に行っておばちゃんに聞けばやさしく教えてもらえます。わからないことを聞くの大事。(電話はなかなかつながらないのでオフィスに行こう!)
Childcare Subsidy申請後の注意点
申請後はMyMSDというMinistry of Social Departmentのマイページが利用可能になり、ここから追加書類のアップロードをしたりレターを見ることができます。
追加書類の提出
申請して1〜2ヶ月後にメールで案内が届きます。追加書類はMyMSDにアップロードしてもいいし、メールに返信で送ってもOK。
記載内容が変わった場合
収入や職場、住所や電話番号、家族構成が変わった場合は支給額が増える/減る場合もあるので、速やかにWINZへ報告しましょう。
Childcare Assistance change of circumstances form
https://www.workandincome.govt.nz/documents/forms/childcare-oscar-subsidy-change-of-circumstances.pdf

ほんの細かいことや、今後もちょこちょこ状況が変わる可能性があるなら、年1回の見直し時にまとめてでもOK!ただしもらいすぎの場合、その時に返金することになるよ。
支給額が間違っている場合
Childcare subsidyの額が確定するとMyMSDにレターが来ますが、異議があれば3ヶ月以内に申し立てできます。間違って算出されていることもあるので必ず確認を!
年1回の見直し
年1回Childcare subsidyの見直しのお知らせ(Child Care Subsidy Review Form)がMyMSDに届くので、記入して提出しましょう。
20 Hours ECEとの併用は可能?
ニュージーランドではビザの種類に関係なく(観光ビザでも)20 Hours ECEで3〜5歳の保育料が週20時間まで無料となります。
20時間以上預けたい人は、はみ出た分はChildcare subsidyを申請可能。

元々Childcare subsidyを受給してる人は、3歳になった時点で20時間分は自動で引かれて残りの額がChildcare subsidyとして支払われるよ!
うっかり7000ドルもドブに捨てた体験談
実は我が家は一度やらかしたことがありまして。
最初に申請した時、わたしが仕事をしていなかったため9時間分までの補助金をもらってたんですね。
その後仕事を始めたんですが、フリーランスなので収入が不規則だったんです。
なのに!
収入欄に「$〇〇/weekly」みたいな書き方をしてしまったため毎週その額の収入があるとみなされ。
本来は9時間分→フルタイム全時間分もらえるようになるはずだったのに、それがゼロになってしまったんです。
その時色々バタバタで思考停止になってて「異議がある場合3ヶ月以内に申し立てを」というのも見逃してしまったんですよね。
7〜8ヶ月後に気付いた時には後の祭り。もらえたはずのChildcare subsidy 約7000ドルをドブに捨ててしまいました。

これを読んでるみんなはこんなアホなことしないでね!!!
フリーランスの人は収入の記入方法に注意!
フリーランスの人は、収入証明として前年度のTax Returnの書類(IR3とAnnual report)を出せばOK。申請書の収入欄は「One-off」と記入しましょう。
こういう時のために、たとえ収入が少額でもTax Returnは必ず申告を!収入額だけでなく、「フルタイムで働いている」という証明にもなります。

これが証明できないと最大9時間分までしかもらえないかも・・・
まとめ:Childcare Subsidyがあれば保育料は全然高くない!
我が家は現在2割負担で、週5フルタイム通園ですが保育料週$40切ってます。激安です。これ全額自己負担だったら破産する。
Childcare subsidyをちゃんと申請すれば年間1万数千ドルの節約になることもあります。下手にパートとかするより得なんです。
3歳までは保育料高くて預けられないと思ってた人、3歳過ぎても無料の20時間だけ通わせてた人、マジで今すぐ調べて!
https://www.workandincome.govt.nz/products/a-z-benefits/childcare-subsidy.html
