NZでの日英バイリンガル教育レポ。4歳で日本語・英語ほぼ同レベルまで伸ばしたポイントを解説!
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Kia Ora!ニュージーランド在住ブロガーのまどかです。
我が家は日本人夫婦、NZ生まれ育ちの息子がいます。(2021年生まれ)
息子は日英を一瞬で切り替えるほど日本語が得意になったのですが、今までやってきた中でこれがよかったんじゃないかなということをシェアします。

あくまで4歳時点での話。人によっても違うので参考程度に見てね!
息子の日本語環境
その前に、まずはうちの息子がどんな環境で育ってるかをまとめておきます。
ご近所さんはほとんど英語ネイティブ
家の周りには日本人が住んでおらず、付き合いのある隣近所はほぼ全員英語ネイティブ。近所の人と会ってる時は、わたしも子どもに英語で話しかけます。
保育園は日本人ゼロ
日本人があまりいない地域なこともあり、保育園にも日本人は1人もいません。
日本人の友達とは2〜3ヶ月に1回遊ぶくらい
親もあまり交友関係が広くないため、日本人の友達(同年代の子あり)と遊ぶのも2〜3ヶ月に1回程度。
日本の祖父母とビデオチャットはしない
日本の祖父母と電話もほぼないです。年1回くらい、何か事務連絡で電話したついでにちょっとだけ子ども映す程度。結構淡白な関係w
親とは日本語オンリー
親と話す時は日本語オンリーです。なんせ夫婦とも日本人なもんで。
日本語レッスンは不定期
以前は隔週〜週1でオンライン日本語レッスンを受けていたのですが、最近は先生の都合でおやすみしています。(2025年9月時点)
日本帰省は1年半〜2年に1回
1歳3ヶ月、1歳10ヶ月、3歳2ヶ月で一時帰国し、その際は何日か日本の保育園の一時保育に預けました。
息子の日本語・英語遍歴
1歳ごろ:初めての発語は日本語で「どうぞ」
1歳後半:英語が優勢になる。日本で一時保育に預けた時も一人で英語話してたらしい。日本の祖母宅でも「More water」とか英語で要求。「おいも おいしい」みたいな限定的な二語文は話せた。「No ねんね!」とか日英混ぜること多し。
2歳前半:親にもほぼ英語で話しかける。イヤイヤ期もあり「No!」が口癖。「Come!」と親を呼ぶ。日本語は「ぱっぱ(塩)」「にゃんにゃん」などオノマトペ的な言葉が多め。
2歳後半:2歳8ヶ月ごろからネトフリでノンタンを観せたら日本語が急激に上達。セリフをコピペして話すことが多かった。ベビーベッドの中で寝ぼけて「うーさぎさん、あそびましょ」と言ったりw
2歳10ヶ月:オンライン日本語レッスン開始(現在はおやすみ中)
3歳:親に対して英語で話しかけることがなくなった。日本の保育園の一時保育でも普通に日本語でコミュニケーション取れるレベルに。
日本語が強くなりすぎるあまり、逆ルー語が見られるように。隣のイギリス人おばちゃんと絵本読みながら「Tiger eat おにくぅ」と言い、「What is oniku?」と聞き返されるw
横文字の発音が完全にカタカナ語。Sharkではなく「しゃーくぅ」、Pancakeではなく「ぱんけーきぃ」みたいな。
4歳:「〇〇だから△△」とか、7〜8語文の長文など結構難しい言い回しも使えるようになった。日英切り替えはスイッチON/OFFのごとく一瞬。
肛門期真っ只中で、絵本を読みながら登場人物の名前を「おしり」とか「うんち」に置き換えて読めと母に指示してくる。
バイリンガル教育によかったかもと思うこと
意識してやったことも結果論もありますが、ご参考まで。
0歳からとにかくたくさん話しかける
まだおしゃべりができないうちから、反応がなかろうと構わずガンガン話しかけました。
家に子どもと二人の時も、車の中でも、ひとりごと状態でしたが言葉のシャワーを浴びせまくる日々。
その時に心がけてたのが、同じことを違う言い回し3種類で言うこと。
- 「白くてかわいい猫がいるね」
 - 「あの白い猫ちゃんかわいいね」
 - 「かわいいニャンニャンがいるよ。白いね」
 
みたいな感じで、語順を入れ替えたり単語を変えたりするのです。
これをすることで語彙が増え、「ねこ」と「ニャンニャン」が同義語だということも自然と覚えた気がします。
英語で話しかけられても日本語で返す
これが一番の難関だと思うんですが、子どもに英語で話しかけられてもとにかく日本語で返し続ける。
ポイントは、子どもが言ったことを日本語にして、さらにそれへの返答を日本語で言うこと。
子ども「What’s that?」
親「あれなあに?」「鳥だね」
我が家はこれをしつこくしつこくしつこくめげずに続けていった結果、3歳ごろには親に英語で話しかけてくることはなくなりました。

ただ日本語で返すだけだと子どもが英語、親が日本語という会話スタイルが定着しちゃうよ!
日本語と英語を絶対に混ぜない(ルー語禁止)
また、NZに長く住んでる親御さんはついつい日本語を忘れて単語だけ英語にする「ルー語」を話しがち。
- Daycareにpick upしに行く
 - Bank account numberを教えてください
 - Temporaryの◯◯
 
でもそれをやると子どももルー語になります。日本語が出てこない時は一旦立ち止まって日本語を発するよう心がけましょう。
家庭内で英語を禁止しない
日本語漬けにしたいあまり「家の中では英語禁止」というおうちもあるそうですが、個人的にはおすすめしません。
人間って禁止されると反発するし、これからNZで生きていく子たちにとって現地語が最優先でありアイデンティティの1つであるのは当然のことだから。
我が家は英語の本読んでも英語でTV観ても英語でひとりごと言ってもOK。
日本語でテレビを観せる
息子は2歳8ヶ月の時にネトフリでノンタンを観せたらセリフのコピペで喋るようになり、日本語が劇的に伸びました。
教えてないのに一人称が「ぼく」になり、1年半経つ今も相変わらず「ぼくは〜」と話します。ノンタン恐るべし。
ちなみにNZで日本版のNetflixを観る方法は別記事で解説してます↓


日本のアニメじゃなくても日本語ならOK!ギャビーのドールハウスとかパウパトでもたくさん言葉覚えたよ!
日本語絵本の読み聞かせ
うちは読み聞かせ開始が遅く2歳8ヶ月ごろからですが、毎晩3冊読み聞かせをしています。
3歳後半ごろからは絵本の中の表現を日常生活で使うようになりました。普段親が言わない言葉も補給できるので語彙を増やすのに絵本が効いたなと思ってます!
0歳から保育園に入れた
これは結果論なんですが、うちの子は生後8ヶ月から保育園に通って英語漬けの環境で育ちました。
言葉を喋り始める前から二言語で育ててたので「言語は使い分けるもんだ」と自然に会得したのだと思われます。
日本名と英語名を使い分けた
これも完全に結果論なんですが、うちの子には日本名と英語名があって、日本語で話す時には日本名、英語で話す時は英語名と完全に分けています。

太郎、こっち来て〜。

Johnny, come here.
みたいな感じ。なので、名前が日英の切り替えスイッチになってる可能性が高いです。
日本語が定着したなと思う瞬間
以下のように、日常のふとした時に日本語脳になってるんだなぁと感じます。
日本語でテレビを観たがる時
ネトフリつけてたまたま英語だと「これはにほんごでみたいの!」とリクエストしてきます。
基準は謎ですが、日本語で観たい番組と英語で観たい番組があるらしい。原作が英語のパウパトはなぜか日本語で観たがります。(Ryderじゃなくてケントがいいのか?)
一瞬で日英を切り替える時
保育園で1日英語で過ごしてても、一歩外に出た瞬間「おにぎり食べる?」「たべるー!!!」みたいに日本語モードに切り替わります。すげぇ。
日本語では〜と解説する時
「にほんごでは〇〇、えいごでは△△っていうの」とたまに同じ言い回しを日英それぞれどう言うか教えてくれるようになりました。
とっさの一言が日本語で出る時
「たいへんたいへん!」「えーっと」など無意識に発するような言葉が日本語。脳に日本語の回路がちゃんとあるんだなぁと思いますね。寝ぼけてる時も日本語です。
(1〜2歳の時は「Oh, no!」とか言ってたのでw)
4歳息子が話す高度な日本語(ネタです)
- 冤罪
 - モラハラ
 - バランス感覚
 - 二人羽織
 
普段7〜8語文を流暢に使いこなす我が息子ですが、芸は身をたすくってことでネタ的に難しい日本語も敢えて教えてます。で、割と使いこなしてますw
おまけ:日本に行くと英語を話し出す息子
3歳2ヶ月の一時帰国時、日本に行ったら周りが日本語だからいつも以上に日本語モードになると思ってました。
ところがどっこい、息子は日本に着いた途端ブツブツ一人で英語を話すようになってしまったのです。
普段、日本語も英語も同じくらい(若干英語優勢?)話せてる子なので、おそらく彼にとってはどちらもないとダメなんだと思います。
だから英語が聞こえない日本に来たら独り言で英語を話して日英のバランス取ってたんじゃないかなと。

英語を話す孫の姿をおばあちゃんに見せられたのはよかったかもw
日英バイリンガル教育のポイントまとめ
バイリンガル教育に一番大事なのは、とにかく親が日本語を諦めないこと。
- 英語で話しかけられたら「質問」「返答」セットで日本語で答える
 - 日本語と英語を混ぜない(ルー語禁止)
 - 英語を禁止しない
 
高価な教材やレッスンよりも、こうした日々の積み重ねがまずは大事だと感じてます。
とはいえ、うちもまだ4歳なので今後また英語が強い時期が出てきたり、アイデンティティクライシスに悩むこともあるかもしれません。
今後も悩んだり遠回りしながらも、楽しんでバイリンガル教育続けていきたいなと思ってます。

バイリンガル教育中のお父さんお母さん、いつもお疲れさま!
